スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 

月滅剣(第12話)

第11話 思い出作り

御剣『傷は?痛むのか?』
マリス『大丈夫…お前の魔法で出血は止まったよ。2、3日もすれば』
御剣『無理はしないでくれ』
マリス『御剣…初めに言っておくべきだったが、私はもうすぐ死ぬ。これはお前のせいではなく、私の寿命の終わりを意味するのだ』
御剣『そんな…マリスはまだ17歳だろ?』
マリス『月滅剣は己の寿命を削ることにより力を発揮する…3歳の頃からずっと月滅剣を持っていた私は死んで当然なんだ。いいか御剣。月滅剣は肌身離さず持たなくていい…どこかに置いていけそして剣を呼べは自然に剣は訪れる』
御剣『マリス…一体、なんのために…何のためにそこまで…』
マリス『決まっている…お前に月滅剣を教えるためにだ』
マリスにとって俺に月滅剣を教えることこそが人生なんだろう
しかし俺はそれを納得できない。
二人の溝は深まるばかり
時間はもうない
マリス『お前に言わなければいけないことがある・・・月滅剣は鏡だ。この意味が分かるか?』
御剣『いや・・・』
マリス『この言葉の意味が分かるときお前は一人前になってる』
御剣『そんなの!!』
マリス『私のことなどどうでもいい・・・お前はもっと強くなって
御剣『マリスは外の世界に行ったことが無いんだな?』
マリス『ああ』
御剣『学校にも行ったことが無いんだよな・・・』
御剣(なんとかしてマリスを外に連れて行けないだろうか・・・)
マリス『御剣・・・何を考えている?』
御剣『え・・・いや・・・なんでもないよ。ところでマリスは外の世界に興味は無いか?
俺や爺さん以外の人間がたくさんいるんだぜ?』
マリス『私の使命は月滅剣の伝授・・・私はお前さえ強くなればそれでいい
自分の生活など二の次だ』
御剣『じゃあ、お前は俺に月滅剣を教えるために生まれて、死ぬのかよ!!
そんなのあんまりだろ!!俺は嫌だ!!お前のことをこれからもっと知っていきたいのに・・・』
マリス『御剣・・・お前のその甘さ・・・普通の人間なら間違ってはいないかもしれないが
お前がこれから歩む人生では通用しないぞ』
御剣『俺はマリスと一緒に生きたい!!マリスといれば安心できるんだ』
マリス(それは・・・私は嫌な女だ。結局、御剣に茨のような人生を
歩ませることになるのだから)
御剣『わかったよ・・・俺は月滅剣で強くなるよ。その代わり外の世界に出てみないか?』
マリス『バルジナ爺さんが言っていたが、このあたりは空でも飛べない限り
街までいけないらしい』
御剣『へーでも、マリスだったら空を飛ぶなんて簡単なことだろ?』
マリス『実は私は空が飛べないんだ・・・情けない話だがな』
御剣『だったら、俺の背中に乗れよ』
マリス『いや・・・私は空が飛べないのがコンプレックスだからできれば
目の前で空を飛ばないで欲しい。
御剣『わかったよ』

その夜
御剣は寝ているマリスを背中に乗せて空を飛んだ
悪いとは思いつつ・・・
御剣は許せなかった。
マリスを不幸にしているなにかに
スポンサーサイト
 

月滅剣(過去編)

大きい文字大きい文字大きい文字大きい文字大きい文字僕は夢を見ている…わかるんだ…きっとこれは夢…でも、参ったなぁ…悪夢は必ず現実になるんだからな…

月滅剣

第一章過去編

第一話『最悪の再開』

『はぁっはぁっーはぁー』
一体、いつまで続くんだ…この階段は…
よりにもよって螺旋階段かよ…
でも、階段があるってことはゴールがあるんだよな?
でも、不思議だよな?こんなに走っているのに?息があがっているのに…
僕は全然疲れてないぞ?
『ん?やったぜ!!扉だ!!ゴール!!』
(やめろ!!その扉を開けるな!!それは…きっと…)

・・・・『やはり夢か…』
午前2時17分。僕はまた悪夢を見た…
でも変だな?僕にしては喋り方がおかしい…
いや、むしろ説得力があるか…予知夢としてはだが
『ごめんな、小太郎…』
大声出したせいで起きてしまったか…
親父はまた仕事か…
『…ぉい…』 『聞えるか?』
あれ?さっき女の子の声が?
『おい!!』
うわぁー!!
大きな声を出されたらそれは驚く。
けれども不思議と誰もいない…
疲れてるんだなと僕は思い…
『おい!!聞えてるんだろ?ん?もしかして私の力が弱まっているのか…』
さっきの女の子の声だ
意味はよくわからないけどきっと家の外で呼んでいるんだろう
それにしてもこんな夜中になんの用かな?
僕は家に鍵がかかってないのを見て無用心だなと思いながら外にでてみる
『おっと!眼鏡を忘れてきた。』
と思った瞬間。
『おーい聞えるか?よくよく考えてみるとこちらの世界には私のような能力をもったものはいないかもしれない』
またさっきの女の子の声だ…意味はさっぱりわからないけど…
僕はできるだけ大きな声で『すみませーん父は今留守で…』と言った
もう弟や母親はこの世にいないからな…多分親父の…
そしてさっきの女の子の声で
『違う!!私はお前に用があるんだ!!いいか?今から言うことを良く聞けよ?私はお前に話しているのではない…いや、正確にはお前の頭の中に直接話しかけているんだ…お前とは違う…そうだな…お前の世界の言葉では異次元や異世界という意味の世界にいる。
実はお前に用があってな。悪いがこちらの世界に来てもらえるか?』
一体、なんの冗談だ。
僕はまた出来るだけ大きな声で『すみませんが、住所を教えていただけますか?できれば案内して欲しいのですが…』と言った
『ああ、案内してやるさ…異世界の扉はそう遠いところではないから歩いて行けよ。証拠なんか残すと扉がある場所がばれて厄介だからな』
それにしても妙な話だ。今もまだ夢の続きだと思いたいが、この寒さの感じ方ではではそれは考えにくい
15分くらい歩いたか…その女の子の案内通りに行くと不思議にも昔通っていた幼稚園の隣だった
でも、妙だな…こんな所に地下の階段なんかあったっけ?
と…今さらながら馬鹿なことにきづいてしまった…
メガネ忘れてしまった…
まぁいいか…お気に入りの時計ははめてあるし…
でも、参った…こんな暗くては夜目でもきかないかぎり降りられないぞ
でも、女の子を待たせるのは悪いと思い、壁を触りながら一歩づつ
階段を降りていった。
明かりがついていないのは問題外として。何故手すりを付けないのだろう?
僕は階段を一歩づつ降りていった…だが
ドスンと僕は階段から落ちた。断じて階段からころげ落ちたのではなくて途中で階段がなくなっていたのだ
『いたたたた…』
それにしても下に水が溜まっていて助かった。打ち所が悪ければ死んでいるところだ
しかし…相変わらず暗い…僕は大声で『すみませーん』と話す
だが、返事がない。
でも、わかったことがある。さっきの声の響きからして、ここはかなり広い場所だ
暗い上に広い訳だ。おまけにずぶ濡れ。…さっきの悪夢がますます現実におきる気がした。
……何時間迷っただろうか。大声を出しながら僕は歩き続けた
『あっ!!』
明かりだ!!よし!!助かった!!僕は喜びのあまりその明かりへと走りだした
思ったとおりそこには人がいた。でも、女の子ではなかった。おまけにへんな服装で変なことを言う
『ん?んー?人だ!!何十年ぶりだろう人に会うのは!!』
と、喜んだ声で側によってきた。
キース『始めまして!!私はキースと申します。貴方は?』
御剣大胡『御剣です。御剣大胡。えーと…貴方は…』
キース『ああ、私ですか?私はこの世界と異世界の監視役をやらせて頂いています。』
御剣『はぁ…ところ…』
言いかけたところで話かけられた
キース『ああ!!忘れるところだった!!えーと貴方はこっちからきたと言うことはメイモントの人ですね?』
御剣『メイモント?』
キース『この地球にはバルテスとメイモントと呼ばれる2つの世界があって、それらを行き来するにはここを通るしかないんです。バルテスは非常に危険な場所なので私のような監視役が必要不可欠なのですよ。』
御剣『はぁ…』
この人もさっきの女の人と同じだ。多分グルなんだろ。いくらなんでも人が悪すぎる
まぁいいか…とりあえず話をあわせておこう…
御剣『メイモントです』
キース『そうですか。では推薦人のお名前を…』
御剣『推薦人?』
キース『ええ。異世界を行き来するには推薦人の名前を確認しないと。えーと。現在バルテスから推薦している人は…二人ですね。パークティー博士とバルジナ爺さんか…でも、バルジナ爺さんのは正式な推薦人とはいえないからなぁ…』
さっきのは女の子だよな…
御剣『パークティ博士です。』
キース『そうですか。ではこれを飲んでください。』
御剣『これは?』
キース『まぁ、いわゆる翻訳機ですよ。メイモント人ということはバルテスの言葉はご存知ないでしょう?だから飲んでおいたほうがなにかと便利ですよ。それに聞くほうでも話すほうでも効果がありますから。』
僕はとりあえず、その怪しげなものを飲んだ。
その後いくつか注意された。なんでもバルテスでは人を殺しても犯罪にならないとか。恐竜やドラゴンがいるだとかあからさまな嘘をたくさんいった。
キースさんは最後に
『ああ、この先にいくつかのテストがありますのでくれぐれも気をつけてください』
うーむ。それにしても凝ったいたずらだ。
キース『語武運を!!』

暗い…相変わらず暗い…視界は0だ。
御剣『ん?』
なんか揺れたような…地震かな?
ドスン。ドスン。ドスン。
音はどんどん大きくなってくる。違う。これは地震なんかじゃない。
何かが近づいてくる音だ
嫌な予感がする…僕の嫌な予感はよくあたる。
逃げよう!!いや、逃げなければ、多分、死ぬ。
逃げた。全速力で。幸い足の速さには自信がある
ぴちゃぴちゃと水音と残しながら僕は逃げた
バシャン
転んでしまった。よりにもよってこんな時に。
僕はすぐさま立ち上がって。全速力!!
ばしゃばしゃ
僕のスピードが速くなったのか水が深くなったのか
水音までもが変化していた。
15分は走ったのに一向に音はやまない
こんな暗い中だ。僕もさすがに逃げ方に変化をつけることぐらいは思いつく
横に逃げたりジグザグに走ったり、止まってみたり足音を小さくしてみたり
しかし音は止まらない…機械かなにかとも思ったが、機械音はしないし
なにより機械ならライトかなにかがついているはず。
だとすれば恐らく生き物だろう。僕はさっきのキースの言葉を思い出す
恐竜?ドラゴン?しかも暗がりの中でも僕を追い続けている?
隠れようとも思ったが、逆にそれが一番危険だ
相手はなんでもお見通しこっちは視界0、おまけにメガネはなし。
第一隠れるところなんてない。
こうなれば真っ直ぐ走るしかない。やれやれ…長距離が得意なことがこんなところで役に立つとはな
30分はたっただろうか?壁にぶつかった。全速力だぞ?壁が木製でなけりゃ…木製?
ドアかも?ノブは?ちくしょう!!足音がどんどん近づいて…
僕はドアを蹴破った。

後半へ続く

扉を蹴破った僕は少し後悔した、だがすぐ馬鹿馬鹿しい後悔であることに気づく
あんな大きな足音の生き物がこんな小さな扉から入れる訳がない
眩しい。当然だ。どうやら外に出られたらしい。
怖くなって後ろを振り返ってみたが不思議なことに蹴破った扉もさっきの暗闇も
何もなかった。
ついた場所は右手は高い山左手は時期的におかしいが稲穂が収穫を待つように
だらんと垂れ下がっている。
御剣『うわぁー田舎だなぁー家が一つもないや。』
でも、その後、僕は少し笑った
何故なら僕は田舎の人間だからだ。しかし、説得力はあるかもしれない。
とりあえず、あの女の子のところへ行こう。せっかくここまで来たしな
御剣『うーん…方向間違えたかな?田舎とはいえ3時間も家が一軒もないとは…
僕は押しボタン式の横断歩道で30分たっても気づかないほど鈍い。しかも、雨が降っていたし…
御剣『4時間か…まぁ後2時間くらいは歩こう。』
しかし、暑い…残暑みたいな暑さだ。いや、2月なのに残暑はないだろ。
それからしばらく歩くと。
階段があった。なんとなく見上げてみるとびっくりした
御剣『上が見えない』
まぁいいかと思い、階段を上がる、それにしても暑いな。地球温暖化のせいか?
1時間後…
500段は上がったか?どうやらまだまだ先は長いらしい。
2時間後…
1000段はいったか?少しペースを上げるか。
4時間後…
うーん5000段くらいはあがったはずだが…ここからは数えていこう。
時計が正確ならば半日は歩き続けている。
25365…25366…25367…25368…25…
『ぐぉおー』
御剣『うるさいな何段だか忘れ…』
その時の僕の顔の色は何色だったんだろ?多分、青ざめていただろう。
僕はゆっくり顔をあげる。
熊だ。かなりでかい。僕の身長が183センチだから…
しかしなんで僕はこういうとき冷静なのかな…
でも、変だな?今死ぬということはあの悪夢ははずれなのか…
まぁいいや…どうせここで死ぬんだしうだうだ言っても仕方ないな
と、ここでまた驚くことが。熊がこれから僕を襲おうとする、その瞬間。
熊の心臓から細い手が生えてきた。
いや、違う。熊の体を突き破ったんだ。
熊からは赤黒い血が出ている。細い手が抜かれると、その赤黒い血は勢いを増して流れ
熊は静かに倒れた。
第一話。終わり


第二話『待たない女マリス』

大きな熊は横たわっている。多分、絶命しているのだろう。
僕は驚いている。熊が倒れたことではなく、熊を殺した人間を見てだ
身長は140センチくらいだろう。細身の体。薄紫の長すぎる髪の毛。
僕の目に狂いがなければとんでもない美少女である。
絶句している僕に対して。彼女はこう言った
『ようこそ。サウザント・アン・ラピアへ』
相変わらず何も話せない僕に対して彼女は実に流暢に、要点だけを
ペラペラ喋っている。
どうでもいいがそのでかい熊を持ち帰ってどうするつもりだ?
女の子なのに片手で持ち上げるのも不自然極まりない
僕は彼女にこう言った、一応第一声だ。
その熊、人形だろう?と
彼女は笑って答えた
ああそうだ。人形だよ。持ち上げて見るか?
御剣『なんだ。やっぱ…』
バタッ
危ない!!と言って後ろに倒れそうな僕を彼女が助ける
随分、重い人形だ…
すまない。冗談なんだがやはりお前はメイモント人だな
サウザントの人間はこれぐらい常識なんだが
お前、本当にパークティア大王の息子か?随分貧弱なんだな
御剣『なんか…異世界に来たというのもあながち冗談でもなさそうだ…
待てよ?確か…バルテスじゃなかったっけ?』
頂上についた。僕が疲れてないのは理解できるが、彼女はなんで汗一つ、息一つついてないのだろう…
お前の名前は?
御剣『ああ、御剣。御剣大胡。』
歳は?
御剣『26歳』
うむ、一応バルジナ爺様の言っていた通りだ。
御剣『あっ!!推薦人にその名前が!!そういうことか!!僕はてっきりパークティ博士かと…』
女『パークティではなくてパークティア大王だ!!これからは失礼のないように…
ん?なんでお前がパークティア大王の名前を?
もしかして、サウザントに住んでいたことがあるのか?』
御剣『あのなぁ…推薦人だよ、推薦人。』
女『だったらなおさらおかしい…パークティア大王の事を知っているのは私とバルジナじい様だけだ』
御剣『間違って両方で推薦したんじゃないか?パークティアってほうが正式な推薦人だとさ』
パシン
平手打ちを喰らった。ちなみに男でも女でもこんな見事な平手打ちは出来ない…ぞ。
バタン
僕は気絶した。
目を覚ましたが女の姿はなかった。倒れたいた場所はさっきと同じだ。怒ってどこかに行ったのか?
しかしなんにもないところだな。とりあえず、小さな家らしき建物が一軒、随分大きな建物が一軒
他はあたり一面木が生えている
なんとなく僕はその木を見てみる
御剣『随分若い木だな。結構太いのに。』
とりあえず回りの木を全部調べてみたが全部そんなふしぎな木だった
うーん。一本倒してみるか。この木なんかわりと細いな。
とりあえず8割くらいの力で木を蹴ってみた。腕でやるよりかはわりと簡単だ。
木はあっけなく倒れていく…まぁ、細いしな。
じっと切り株を見る。
うーん。年輪が太いほうが南だよなぁ。こっちか?
そうこうしているうちに女の子が帰ってきた。手桶に水を抱えている。
僕のためかな?表情は相変わらず無表情。とりあえず怒ってはいないようだ。
どうでもいいが馬鹿でかい手桶だ。風呂にでも使うのかな?

後半へ続く

御剣『すまんな。さっきの事。お前がバルジナ爺さんのことをそんなに尊敬しているとは思わなかったんだ』
女『バルジナ爺様の事もだが、パークティア大王の事もだ。大体、爺様は嘘なんてつかない。それより…』
御剣『ん?』
さっきパークティと言ったな…名前が少し違うにせよ、いくらなんでも偶然が大きすぎる。発音が間違っている訳でもないしな。パークティ博士か…もしかして月滅剣の事を知っているのかもしれんな…だとすれば、サウザント中に広がっているかもしれない
御剣『なぁ、さっきからサウザントと言っているけどバルテスじゃないのか?それとも国の名前なのか?』
女『バルテスは古い言い回しだな。今はサウザントという。国も何もこの世界全部をサウザント・アン・ラピアというんだ。』
マリス『まだ、私の紹介がまだだったな。私の名前はマリスだ。歳は17歳』
そういうとマリスは
マリス『さっきはぼっーとしていてよく聞いていなかったようだから。もう一度言うぞ。お前の名前は御剣というらしいがお前の本当の名前は。パークティアだ。お前は月滅剣の立派な後継者難だぞ。パークティア大王は月滅剣の腕は一流なんだ。いや、一番だ。その血がお前にも流れている。だからこれからは私と共に月滅剣を学び、そしてムーンスロットをフルスロットまで高めろ。わかったな。』
僕は何も言わない…いや、言えない。彼女の言っていることが本当なのか嘘なのかわからないからだ
マリス『よし。月滅剣を始める前に儀式を行う。月滅剣は呪われた血が流れていないと使えない。まぁお前の体の中には呪われた血が流れているが。念のため儀式を行ってもらう』
僕はマリスの声を聞き流している。いや、頭の中の整理で頭がいっぱいだ。
しかし、すぐに目が覚めた。
マリスは自分の手首を切ったのだ。リストカットではなく思いっきり切った。顔色一つ変えずに
そうして。竹筒の中身を一杯にした。それから
彼女はその傷を治した。
御剣『おい、マリス!!大丈夫か?それに今のは?』
マリス『ああ、初期の魔法だ。なんだお前の世界には魔法もないのか』
まったく…どうやらここは異世界らしいな…

第2話『待たない女マリス』終わり

第3話
『血と血筋と血に飢えた狼女』

また、マリスが僕のほうを見ている…
あの後…僕は月滅剣はするが血は飲めないと言った
血なんてまずいし第一飲んだ事もない
まただ…始めは睨んでいたがだんだんと心配な顔になって
その内悲しいといった感じの顔になった。
御剣『うーん。よし!!』
マリスが次に来たら飲もう!!男らしく一気飲みで。
足音がする。マリスだな
外に出るとそこにはマリスではなく大きな熊が立っていた
御剣『よぅ。』
もう驚いたりはしない
これから月滅剣を習うんだ。僕もこのぐらいのことはできないと
僕は熊をじっと睨む…というより攻撃してくるのを待っている
攻撃した時の隙をつくほうが自分より強い相手には有効なのだ
10分経っただろうか…風が吹き出したその瞬間に
熊が襲い掛かってきた。ラッキーな事に片腕で。
両腕だとかわし難い。熊は僕の右腕を狙ってきた。
生憎と僕は左利きなんでね。左足がだけど。
僕はとりあえず思いっきり腹を蹴った。熊はややバランスを崩す
ならばと得意の足払いを食らわした。連打ならいくらでかいからって倒れはするだろう。
熊はゆっくりと体を倒した。だが、ただ倒れただけだ。
マリス持っていた小刀があれば…
とりあえずこの家には刃物はなかったが、あの蔵になら…
ダッシュで蔵に入る。
でかい蔵だな…その蔵のほとんどは書物だ。とりあえず僕は
武器になりそうな物を探す…
中々見つからない…別に月滅剣じゃなくていいから…何かないのか…
コロンコロン…
ん?
御剣『鈴?』
まぁいいやと思いつつ僕なんとなくその鈴をポケットに入れた。
結局刃物など見つからなかった。
外に出るともう夕暮れ時だった。
熊は絶命していた。多分マリスがやったのだろう。
家に帰ってみるとマリスが正座していた側にはコップ
しまった…すっかり忘れてた。
マリス『決心はついたか?』
いつになく真剣な顔だ。
ああ、コップを貸してくれ。
宣言どおり僕は一気飲みした。
マリスは無表情で
マリス『そうか。やっぱりお前はパークティアの息子だ。偽者だったら拒否反応をおこして死んでいるからな。』

第3話『血と血筋と血に飢えた狼』前半終了

次の朝。

眩しいくらいに晴れていた。マリスも眩しそうにしていた。
マリス『これからお前に月滅剣の基礎を教える。まずは階段往復10回だ。タイムは…とりあえず30分だ』
御剣『ところで…お前はこの階段。何段あるのか知っているのか?』
マリス『知らん』
御剣『そうだよな…こんな階段いちいち数えないもんな。』
マリス『それは違う。一度も最後まで降りた事がないからな。』
御剣『だってお前の家には歯ブラシとか化粧とか置いてあるだろ?お前の顔はスッピンみたいだけど…』
マリス『スッピン?』
御剣『化粧をしてない人のこと』
マリス『ああ、そうか。あれらは全部爺様が買って来てくれたものだ』
御剣『その爺様は?』
マリス『17日前に死んだ』
御剣『ごめん…』
マリス『仕方ないことだ…人間はいつか必ず死ぬ。お前がさっきのことを失礼だと思うんだったら…私より強くなれ。』
マリスは表情を変えない。
ここまで言われたからには僕も頑張らないとな。
階段10往復か…熊をあんな殺しかたするのとどっちが難しいかな。
階段往復開始10分後。僕はとりあえず階段の一番したまで来ていた
御剣『重要なのは上るほうか…後20分。お気に入りの時計で確かめながら登った
必死で登った。5分前には頂上についた…が…
マリス『失格だ。もう25分も経っている。私は10往復で30分以内という意味でいったのだ。』
それゃあ人間技ではないぜ…マリス。
一日目終了。タイムは1時間と58分だった
御剣『あーあ、明日は筋肉痛だな。』
次の日は雨。筋肉痛は無し。でも、中止であるということは実にありがたい話だ。
御剣『おーい。マリス。雨の日なんだから傘ぐらいさせよ』
マリス『いいから早く来い。階段10往復だ。』
僕は甘い性格なのかねぇ…
2日目タイム1時間24分。
一応ベストタイムは1時間17分だ。だが、下りるとき足を滑らしたがな

第3話『血と血筋と血に飢えた狼』』終了

第4話『飛べない女と跳ぶ男』

マリス『遅い!!1時間24分。お前は雨の日のほうが調子がいいのか?なんだったら水の魔法で…』
御剣『ちょっとまった!!それは途中で転んだんだ。』
マリスの表情が変わる。怒ってる、怒ってる…
マリス『転んだ?実にいいことだ。少しでも速く走りたいんなら降りる時ぐらい跳べ。階段を踏み外すのを恐れるくらいではたかがしれているな。私は空を飛ぶことが出来ない…月滅剣を習得したものが飛べないのは恥でしかない。』
御剣『…ふん…飛ぶのは無理だけど跳ぶのなら僕にだってできるさ』
マリス『行け』
御剣『跳ぶか…とりあえず7段くらい跳んでみるか!!僕は跳んだ。跳び過ぎた。10段どころの騒ぎではない。
だが不思議と着地に成功した。続けて僕は何回も跳ぶことに成功した。これで少しは…』
マリス『失格!!』
御剣『タイムは?』
マリス『2時間17分』
御剣『くっそーなんでだ?10往復で2時間17分なんてな。うーん…』
御剣『考えていても始まらないか…次だ…』
マリス(1往復でだ。アホ。)
結局…その時は最悪だった一体何が悪いんだろ…明日マリスに聞いて見るか
次の日
御剣『マリス。なんで僕は跳んでも早くなれないんだ?』
マリス『お前、跳ぶ時にいちいちタイミングをとっていないか?』
御剣『ああ』
マリス『だからだ。その分遅くなるんだ。』
御剣『なるほどな。』
マリス『どうでもいいが、ミスって骨を折ったりするなよ』
御剣『ああ』
15分後。
御剣『マリス。タイムは?』
マリス『14分4秒』
御剣『あれ?僕のは15分17秒だけど』
マリス『だったら、そっちのタイムだろ』
御剣『そうか!!なかなかいいタイムだ。』
10分後
御剣『タイムは?』
マリス『10分』
御剣『僕もだよ10分10秒。よし!!コツを掴んできたぞ!!そうだ!!いっそのこと転んでしまえば!!』
マリス(5往復でな)

後半へ続く

10往復で45分か…あと少しだ…
昨日気になって階段の数を数えてみたが82957段あった。30回数えてみたが8割はその数字だった
マリス『タイムが落ちているぞ!!余計なことは考えず、頭を真っ白にしてやれ』
御剣『くっそーいかん!!頭を真っ白に…』
マリス『38分。もう一度…』
僕は昔から考え込む癖があるからなぁ…そうだな…頭を真っ白に…
マリス『31分。もう一度』
御剣『やっぱり僕の時計が壊れてる。29分か…』
マリス『35分!!』
御剣『雑念!!』
マリス『31分』
御剣『悪いマリス。今日はこれで終わりにしてくれないか?』
マリス『お前が止めてくれというのは今日で初めてだな。理由は?』
御剣『雑念だよ』

飛べない女と跳ぶ男終わり

第5話『捨てていい雑念。捨てなくていい知識』

御剣『タイムは?』
マリス『29分』
御剣『よっしゃー』
マリス『まだまだ…ここからが月滅剣の始まりだ』
……ん?
御剣『…なんだ。夢…か』
まぁいいや…とにかく雑念を捨てるだな
マリス『行け。』
御剣『…』
30分後…
御剣『タイムは?』
マリス『28分』
マリス『何で頬をつねっている』
御剣『少し…眠くて…』
うーむ…こっちに来てから予知夢は見なくなったか…まぁいいことだけどね!!
マリス『では、次だ。まず、月滅剣の基本は。ムーンスロットとムーンエナジーにある。ムーンスロットは1から10まで存在する。ムーンエナジーとは月滅剣を使うものの根本的なエネルギーだ。』
御剣『質問。ムーンスロットは上げれば上げるほど強くなるのか?』
マリス『違う。ムーンエナジーを上げてからムーンスロットを開く。そのほうが効率がいい。ムーンスロットとは力の制御のことであり、確かにお前の言うとおり、一定の力に達しなければ開くこともできない。が、ムーンスロットが高ければ高いほど強くなるのは間違いだ』
御剣『なるほど。そのほうが強くなれるのか』
マリス『ああ。まぁだいたいそんなところだ。だから、新たにムーンスロットを増やすというのは死にそうな時か、自分より強い相手があらわれてからにしろ』
マリス『では、今日はムーンバリアの練習からするぞ』
御剣『バリアか!!なるほどなるほど』
マリス『早とちりするな。ムーンバリアは遠距離の攻撃は間違いなく防ぐが、近距離の攻撃にはまるで意味が無いんだ』
5分後
御剣『なんで、滝の上に立つんだ?』
マリス『これからわかるさ』
御剣『なんか…嫌な予感がするんだけど』
ポンッ
僕は滝から落ちた。いや、落とされた…なるほど異世界では人を殺しても罪にはならないか。でも、変だな…僕の予知夢では…
ドスン
マリス『派手な音をして落ちたか…ムーンバリアーは使ってない…
まぁいいか…あいつには別の才能があるしな。』
マリス(やはり、あの方はパークティア大王の息子…)
翌日。
御剣『どうだ?ピンピンしてるだろ?』
マリス『ああ、ムーンバリアーは使ってないがな。』
御剣『はい?』
マリス『いいか?ムーンバリアは動揺すると消えるんだ。前々から滝から落とすと教えるとお前は動揺するだろ?だから直前に押したんだよ。お前が使ったのはムーンオーラだ。ムーンオーラは近距離の攻撃を半減させる役割がある。ムーンオーラは高度な技だ。今覚える必要は無い』
御剣『ふっふっふっ…高度な技を先に覚える。僕には素質があるのかな?マリス?』
マリス『知らん。いいから今はムーンバリアを覚えろ。』
マリス(お前に素質があるのは当たり前なんだよ)
マリス『ちょっと待て。お前はそそっかしいから先に教えてやる。ムーンバリアは海の中では消えてしまう。ムーンバリアは宇宙、放射能、海属性以外の魔法からはお前を守ってくれる』
御剣『100%?』
マリス『お前が動揺しなければな。』
御剣『そうか…動揺か…』
マリス(お前にはムーンオーラがあるからな。常人とは違うムーンオーラがな)
マリス『大体…基礎はこんな所か…明日からは実践にうつるからな』

後半へ続く

翌日
マリス『よし、今日は実践だ。とりあえずなんでもいいから私に一撃入れてみろ』
御剣『剣は?』
マリス『そらよ』
ひゅるひゅる
御剣『危ないな。真剣を投げて渡すなよ』
マリス『よく見ろ』
御剣『竹刀か…』
マリス『風が吹いてきたな…』
御剣『やめるか?…ん?風が止んだ…』
マリス(私が止めただけだ)
御剣『行くぞ!!面!!(と見せかけて胴だ!!)』
マリス『ふんっ』
御剣『目を瞑って避けた?』
マリス(瞑ったのはお前が構えてからだ)
マリス『いいか?今のような構えでは目を瞑っても避けられる。それにお前は竹刀を振る速度も遅い』
御剣『目を瞑ってるのになんで遅いって』
マリス『聴覚だ』
5分後
御剣『なんで。こう…簡単に…はぁ…はぁ…避けられるんだ…よ!!』
とっさに僕はマリスに蹴りをいれた
マリス『!!』
御剣『ガードした!!』
マリス『中々いい蹴りだ。向こうの世界の人間のレベルはしらんが…だが、それも向こうでの話だ。この世界では今のような蹴りは通用しない』
マリス(じい様の蹴りといい勝負だ。意外性に関しては大王より上か…)
マリス『風を止めたのはあいつのほうかもな…』
御剣『うん?なんかいったか?』

第五話終わり。

第6話 初めての敗北

マリス『今日のお前はいつになく調子が悪いな。何故だ』
御剣『お前に常識が無いからだよ!!』
マリス『なんだと!!私に月滅剣の常識がないとでもいいたいのか!!』
御剣『世間一般の常識だ。お前が裸でうろちょろとするから…』
マリス『だからなんでそれが常識なんだ?』
御剣『もういい!!お前が爺さん以外の人間を見たことが無いのはよーくわかった!!』
僕はいつもの様に竹刀をもってマリスに一本いれようと頑張っていた…
今は蹴りを入れても簡単にジャンプしてわかされる
まてよ…ジャンプ…
御剣『行くぞ!!』
マリス『何回も言うがいちいち断らなくていい。お前は私以外の戦いの時もいちいちそんなことをいうのか?』
御剣(まずは面から入る。交わされるから次は篭手を狙う。次は竹刀で足を狙うそれから…)
マリス(なにか考えているな…今日は一回も蹴りがこない…)
御剣(まずは、蹴りだ!!)
マリス『やはりそうきたか!!ワンパターンな奴だ』
御剣(やっぱり!!いつもどおり垂直に跳んできたな!!パンチだって十分有効な手だよな。蹴りより苦手だけど…はいれば有効だ)
マリス『何!?』
倒れた…終わった…なにもかも

後半へ続く

起きたか?
御剣『ああ、反撃を食らったなんて初めてだ』
マリス『上達した証拠だよ…私が反撃せざるおえなかったんだからな。それに私にもお前の攻撃が入ったのもまた事実だ』
マリス『明日お前のムーンスロット1を開く』
御剣『そうか…』
御剣(僕の人生で始めての敗北か…でも、これから先は絶対に負けない。マリスにはまだまだ勝てないけど)

第六話終わり

第7話『光りと広がりと』

マリス『これよりムーンスロットを開く。まず目を瞑れ。』
御剣『……あれ?何か見えるぞ?何かベルトのようなものに穴が開いてて…10個ある!!これがムーンスロット!!』
マリス『見えるんじゃなくて見せているんだよ』
御剣『1つ埋まった!!』
マリス『これでお前はムーンスロット1だ』
マリス(本来ムーンスロットを開いていないとムーンオーラなど使えんのだがな)
マリス(試して見るか)
マリスは石を投げる
御剣『痛っ!!なんだ?』
マリス『ムーンバリアの才能は無しか…』
マリス『今日はお前の実力を見せてもらう。とりあえず今日からは木刀だ。私を殺す気でかかってこい!!』
御剣(お前を殺せる訳ないだろ…)
マリス『行くぞ!!マリス!!』
木刀を持って僕はマリス向かう
御剣『あれ?木刀って意外と軽いんだよな』
マリス『アホ。お前はムーンスロットを開いたんだ。その程度のことは当たり前だ。ムーンエナジーもまぁまぁだ。なによりお前はパークティア様の息子だ。その程度のことはできて当然だ』
御剣『そうなのか!!』
マリス(ムーンスロットはともかくムーンエナジーを感じることなんて、私程度では無理だがな)
マリス『よし。その木刀で私に一本入れてみろ』
御剣『うぉぉぉぉぉおおおおお!!』
マリス(遅いな。まぁ初心者だからな)
僕の攻撃は全てかわされ最後はマリスに倒された
まだまだこれからなのか…それとも僕に才能がないのか。
御剣『行くぞ!!マリス』
マリス『…』
マリス(蹴りが来るな)
御剣(とりあえず面はかわされるななら胴体を狙うか…)
僕は静かに無心でマリスにゆっくりと近づいて行った。
いままで忘れていたことがあった。間合いを取ることと、マリスは僕より強いということを

後半へ続く

間合いを詰めてるのはできるだけ自然に…自分からわざと隙を作る…
マリス(なんのつもりだ?何故いつものように…)
僕はよろけるふりをする
マリス『どうした?調子でも悪いのか?』
くそ!!逆効果か…蹴りでも出してみるか!!
僕はマリスに足払いをするがマリスは当然のようにひらりと交わした
いつものように垂直に…
バシッ!!
マリス『あ!』
御剣『あれ?』
僕の木刀はマリスの頭に当たっていた
翌日
マリス『今日はお前に月滅剣のわざを教える。まずは月滅剣からな。月滅剣とは3つの意味がある。まず、月滅剣という流派。剣自体の名前。そして…月滅剣という技の名前だ。月滅剣という技は初歩中の初歩、まずはこれから始める。今から手本を見せる』
マリス『こうだ』
ブン
御剣『ただの面だろ?それ…』
マリス『ああ…今のは木刀で降ったからな。木刀の面、月滅剣の面、お前はどっちが強いと思う?』
御剣『だったら月滅剣を見せてくれよ!!いつかは僕だって月滅剣で戦うんだろ?』
マリス『お前にはまだ早い…それに…』
御剣『それに?』
マリス『些細なことだ…お前を見てからそう思った。』
御剣『?』
御剣『また…風が吹いてきたな…』
マリス『なにをもたもたしている…早くしろ!!』

第7話終わり

第8話『乾いた風』

御剣『くっそー!!このぉ!!このぉ!!このぉ!!』
マリスは相変わらず僕の攻撃をすべて眼を瞑りながらかわしている。
マリス『待て。』
御剣『ん?』
マリス『私はお前に殺すつもりでかかってこいと言ったんだ!!お前には殺気がない』
御剣『僕には人なんて殺せないよ』
マリス『わかった。殺すつもりではなく殺せ。私を殺すぐらいの事でできなければこの世界では生きていけないぞ。わかったな!!』
御剣『…』
10分後
マリス(殺気どころか、闘気も無くなったか…重症だな。)
御剣『隙あり!!』
御剣『なんだよ。マリス。殺す気でかかったんだからかわせよ』
マリス(殺気の抑えかたなんて教えたつもりはないんだがな)
次の日
御剣『雨…か…まぁマリスの性格から考えて休みって事はないよな。でも、やんで欲しいな…』
10分後
マリス『行くぞ!!今日からは私も本気を出す!!殺す気でかからないとお前が死ぬぞ』
御剣『殺す気?へぇ随分と弱気になったもんだ。殺す気じゃなくて殺すからな。』
マリス(月滅剣を甘く見るなよ…お前はまだまだひよっこなんだよ)
御剣『行くぞ!!』
マリス(木刀を私に投げ続けてきた?)
御剣(これで終わりじゃないぞマリス)

後半へ続く

僕は一方的に叩きのめされた。でも、マリスは本気を出したんだ。胸をはって誇ってやろうぜ
マリス『今日はお前のムーンスロット2を開く。今日からは私もお前も真剣で勝負するからな』
御剣『わかった!!』
マリス『まてまて…お前はまだ月滅剣しか覚えていない。次は横凪の月滅翔、突きのそして月滅槍。これらを覚えてからだ』
次の日
マリス『今日お前に教えるのは月滅翔だ。月滅翔とは横凪に水平に月滅剣を打つ技だ。月滅翔の名前の由来は月滅翔を生み出したシゲンという少年の考え方から自分でつけたと言われている。シゲンという少年は体が弱く月滅剣だけでどうやって生き残れるかと悩んでいた。なにしろ相手も自分も殺す気で戦う訳だ。シゲンは相手が飛び上がった瞬間に隙が生まれる事から相手が飛び上がる瞬間に・・・』
御剣『斬ることを思いついた・・・』
マリス『お前・・・』
御剣『つまりはマリスは飛ぶことができない、しかし、相手は飛ぶことができる。だから、マリスはシゲンを手本にした・・・』
マリス『どうでもいいがどうして読心術なんてものができるんだ?そんなものは異世界にも・・・』
御剣『いないんだろ?でもお前の爺さんが知る限りの範囲でだ』
御剣『それにお前のように透き通った心なら・・・僕にもわかるよ』
マリス『月滅翔・・・私がもっとも得意とする技だ・・・だが、その前にお前に言うことがある・・・
技を自分で作るという事だ』
マリス『本来、月滅剣には特殊な技はない・・・それこそ・・・ムーンレーザーや瞬天敏のような才能に恵まれたものでしか使えない技だ例えば今あげた2つの技・・・ムーンレーザーはムーンスロット6以上でなければ放つことすらできない
ムーンレーザーは別名『卑怯者のする技』ともいうその他には星を潰す等の際に力自慢をするとき時ぐらいにしか使う技でしかない・・・つまりはだ・・・威力だけをいうのならムーンレーザーより強い技などない・・・ただし、月滅剣を持つ資格があるものつまりは呪われた血をひくものなら誰でもムーンバリアーは使えるんだ。ムーンバリアーはどんな攻撃であろうが遠距離の攻撃は必ず防ぐんだ、ムーンレーザーは遠距離からの攻撃。だからな意味がないんだよ。しかもだ。ムーンレーザー放ったとしても進むスピードが遅いんだ。相手が交わせないことを前提に考えないと意味がない技なんだよ。それこそ地球上でそんな技を使ってみろ。地球は完全に終わりだ』
マリス『次に瞬天敏。いいか、これについては十分有効な手なんだ必要なのはスピードとタイミングなんだ。これはムーンレーザー等より高度な技だ。私もバルジナ爺様も使うことすらできなかった』
それからのマリスは僕に稽古は一切つけず技の説明をただ単に話すだけになった
マリス『いいか月滅翔はつなぎの技としても使える。例え交わされようが防御されようが、月滅槍、つまりは月滅剣で放つ突きの一撃は必ず入れる』
マリス『月滅剣はムーンスロット1で使用できる。月滅翔と月滅槍は初めのうちはムーンスロット2で撃つのが定石であり、なれればムーンスロット1でも使用可能だ。ムーンスロットの意味の1つとして技の使用可能危険範囲というものがある』
御剣『もういい!!いいからもう耳にタコなんだよ!!高度な技は高いムーンスロットで放たなければ危険である。なにが危険なのかは話す気はないんだろ?それを教えてくれない意味がわからないんだよ』
マリス『わかった・・・今のお前にもっとも必要なのはムーンバリアーなんだ・・・なんでお前に使えないのかは私にはなんとなくわかる気がする。私も苦労したの、ムーンバリアーを使えるようになったのは・・・』
御剣『それも秘密にする気か?』
マリス『・・・拒否よ・・・拒絶と言ってもいい。何を拒否したのではなく生きること自体を拒否してるの。少なくても今の貴方はそうよ』
御剣『なんだよ!!急によそよそしくなっていまさら人間の常識にでも目覚めたのかよ!!着替えを見せないのはわかるとして・・・なんで化粧なんかするんだよ!!そんなものは必要ないんだよ・・・なにもしなくても・・・マリスは十分・・・』
マリス『十分・・・何?』
御剣本人はマリスのいう事が痛いほどにわかっていた。しかし、わかっていても口に出せない。
人に殴られても殴り返さなかった自分の人生とこれから始まる人生は違いすぎる・・・運命というのは僕にとってはちぐはぐであり遅すぎた初恋に戸惑っていた。

乾いた風終わり
少し大きい文字

READ MORE...

THEME : 自作連載小説
GENRE : 小説・文学

 
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。